やる気が出ない休日に…”何もしないで休む”とは何をするか?【私が元気を取り戻した方法】

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

セルフケア

「せっかくの休日なのに、疲れがたまってやる気が出ない…」
「やろうと思っていたことはあるのに…」
そんな“やる気が出ない休日”、ありませんか?

実は、私も定年退職の前後、まさにそんな状態でした。
「なんか疲れて動けない。やろうと思っていたあれもこれも、趣味のドラムさえやる気が出ない…。ずっとこうだったらどうしよう!?」と心配になりました。

これはもう、何もしないで回復するまで休むしかない…と考えて、しばらく休養することに。
すると、少しずつ元気が戻ってきたのですが、回復するまでには1か月ほどかかりました。

ただその時、「何もしないで休もう」と言っても、「何もしないで休むって、具体的に何をするの?」「どの程度“何もしない”の?」と、私はかえって迷っていました。
そこで、オランダのNiksen(ニクセン)やマインドフルネス、疲労回復のメカニズムなどを調べて、自分なりの休み方を見つけていきました。

この記事では、「何もしないで休む」とはどういうことなのか?私の実際に回復につながった休み方をご紹介していきます。

【体験談】やる気が出ない…私が疲れ切ったときの状況

私は定年退職のとき、仕事の引き継ぎや挨拶などで本当に忙しく、疲れがたまっていました。
そのため、退職前からすでにぐったりしていて、「これは退職したら1週間くらいゆっくりして、しっかり疲れを癒さないとな~」と思っていたのです。

ところが、実際に退職してみると、ほっとして気がゆるんだのか、疲れはさらにひどくなり、1週間ではまったく回復しませんでした。
「え?私、大丈夫かな?」と不安になるほどでした。

別に朝ベッドから出られないわけではありません(もしそうなら、病院に行くべきですね)。
でも、朝起きてもなんとなく体がだるく、倦怠感が抜けない。
持病の調子もよくなくて、あまり動く気になれませんでした。
大好きなドラムやパーカッションにも、いまいちやる気が出ない状態。

「こんなに疲れていたとは…!」と、自分でも驚きました。
そこで私は、「しばらくは何もしないで休もう」と決めたのです。

「休んでいい」と思えるようになるまで

何もしないで休むには、私にはそれまでずっと「これをやるべき」という義務感や、「タイパよく過ごさなきゃ」という効率重視の考え方が根強く、自分の中で思考の切り替え(いわばパラダイムシフト)が必要でした。
例えば、次のように考え方を変えてみました。

  • できるだけ義務感をなくす
    To Doリストは作らない(あると頑張ってしまって休めないため)
  • 「休日は効率よく過ごすべき」という考えを手放す
    スケジュールに「何もしない時間」を組み込んで、「オフファースト」を実施
  • やる気が出ない日があるのは、人間として当たり前と考える
    罪悪感は不要。休んでいい日も、あって当然。

そして、「やる気が出ない休日に、何もしないで休むにはどうしたらいいのか?」をいろいろ調べて、自分に合った“癒しの過ごし方”を探しました。

kotosato
kotosato

私の場合、1か月くらいゆっくり過ごしたら、少しずつ元気が出て、体調もよくなってきました。(思ったより時間かかりました…)

やる気が出ない休日に“何もしない”私の過ごし方

ぼーっとする時間を作る|オランダのNiksen(ニクセン)を参考に

頭も心もパンパンで、何をする気にもなれない…。そんなときにおすすめの過ごし方です。

オランダには、「何も考えずにぼーっとする」習慣があり、それを「Niksen(ニクセン)」と呼ぶそうです。
Niksenはストレス解消法としてメディアでも話題になっていたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

やる気が出ない休日にもぴったりの、“何もしない休息法”ですね。

とはいえ、「本当に何もせずにぼーっとする」というのは、日本人にとっては少しハードルが高いと思います。
そんなときは、散歩をする、自転車に乗る、コーヒーを飲む、森でピクニックをする、庭いじりをする…といったこともNiksenになるそうです。
ちょっとしたことでも、「何も考えず、ただぼーっとする」ことが大事なのですね。

私も、簡単にできそうなことをいくつか試してみました。

  • 家の周りを散歩する
  • コーヒーを入れて音楽を聴く
  • 近所の公園に行って、木の下で少し過ごす
     ※少し元気が出てきたら、飲み物を持って少し遠くの大きな公園へ行き、森の中でのんびり(長時間でなくてもOK)
  • 楽器の演奏(あまり考えずに弾けるもの)
  • 窓を開けて風を感じながら、ソファやベッドでごろごろする

ここで大事なのは、スマホのSNSを見ないこと。
他人と比べてしまったり、刺激の強いニュースにさらされたりすると、脳が疲れてしまいます。
本を読むのはいいのですが、デジタルより紙の本で、気軽に読めるものがおすすめです。

実際にやってみた感想としては、やはり自然に触れる時間がとてもリラックスできて癒されました。
川辺に出かけたのもよかったです(体験レポはこちら)↓

脳科学の視点から見ても、「ぼーっとする時間」には大きな効果があるとされています。
たとえば、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが分泌され、自律神経が整うことがわかっています。

さらに、ぼーっとする“非集中”の時間には、脳のDMN(デフォルトモードネットワーク)が活性化し、情報の整理や統合、創造的な発想が生まれやすくなるとも言われています。
集中だけに頼るよりも、意識的に“ぼーっとする時間”を取り入れることで、次の集中タイムのパフォーマンスも上がるんですね。

ぼーっと好きな動画を見て過ごす

やる気が出ない休日に、好きなYouTubeなどの動画を見ながら、だらだらと過ごしてしまう…。
「もうやめよう」と思いながらも、なかなかやめられない…そんなこと、ありませんか?

そんな日には、いっそ思いきって“楽しむ日”にしてしまうのも、一つの手だと思います。

私もふだんは、「動画を見るのは寝る前のこの時間だけ」と制限して我慢しているのですが、
「今日は好きなだけYouTubeを見てOK!」と決めて、コーヒーを入れてパソコンの前に座る日を作ってみました。
日頃感じていた罪悪感は忘れて、思う存分動画を見たら、かなり満足感がありました。

実際のところ、半日くらい見ていると意外と飽きてきて、他のことをしたくなったんですけどね。

家事をゆっくりやる(マインドフル家事)

いくら「のんびりしよう」と思っても、どうしてもやらなきゃいけない家事はあります。
食器洗い、洗濯物を干す、たたむなど…。
普段は「早く済ませて次のことをしたい!」と、少しイライラしながらこなすこともあるかも?

でもそんなとき、一つひとつの動作に意識を向けて、じっくり味わいながらやってみるのはどうでしょうか。
そう、マインドフルに家事をする、ということです。

ここで言うのは、「ていねいに家事をする」というのとは少し違います。
“楽しもうと思ってやる”こと。

私自身、いわゆる「ていねいな暮らし」は苦手なタイプですが、自分なりに楽しもうと思ってやってみたら、本当にイライラが減りました。
そして、楽しんでやっても、急いでやった時と時間はそれほど変わりませんでした。

どこで読んだかは忘れてしまいましたが、ある有名な禅の先生が、
「急いで食器を洗っては、食器を洗うことの楽しみを見逃してしまいますよ」
と言っていたのが印象に残っています。私はいつも、いかに早く済ませるかばかり考えていたので、衝撃でした。

きっとコツは、「浅い呼吸にならないように意識しながら、ゆっくりと、動作一つひとつに意識を向ける」ことだと思います。

自分のために続けたい習慣|5分だけやってみる

「何もしないで過ごす」といっても、自分のために続けてきた“ちょっとした習慣”は、できれば続けたいと思うこともあります。
たとえば、趣味や勉強、運動などがあるかもしれません。

私もドラムとパーカッションをずっと続けていますが、疲れていたときは、それすらやるモチベーションが下がっていました。
でも、上達したくて続けてきた習慣をここで途切れさせるのは、やっぱり悔しい。

そこで私は、「5分だけやろう」と決めて、何も考えずにとにかく始めてみることにしました。
”何も考えず“始めることがポイントです。

やってみると、実際には、5分でやめたことは一度もなく、15分くらいで満足して終えた日もあれば、気づけば1時間以上やっていた日もありました。

短時間だとしても、ちゃんと練習を積み重ねることができたし、自己肯定感があがるのでそれもよかったと思います。

やる気を取り戻すために気をつけたこと

ただ何もしないで過ごすだけでは、逆に疲れてしまうこともあります。
そこで、私が実際に意識していたポイントをまとめてみました。

生活リズムを乱さない

土曜日に夜更かしして、日曜日は朝寝坊。すると夜は眠れなくなり、月曜日の朝は最悪…。
そんな経験、誰しも一度はありますよね。
翌週のパフォーマンスが著しく低下して、体調もすぐれなくなってしまいます。

そうならないように、私は就寝時間と起床時間だけはなるべく守って、規則正しい生活リズムを意識しました。
特に、定年退職後の長期休みだったので、この点は気をつけていました。

ちなみに、起床時間が+1時間以内であれば、生活リズムはそれほど乱れないそうです。

また、昼寝も長く取りすぎると夜眠れなくなることがあるので、基本は20分以内を目安に。
ただし、かなり疲れているときは、1時間ほど昼寝して夜もしっかり眠れたこともありました。
このあたりは体調やその日の状態によるのかもしれませんね。

▶下記の本を参考にしています

軽い運動をする

疲れているときに疲労を回復するには、軽い運動をした方がいいそうです
(もちろん、疲労困憊のときは無理せず休むのが先ですが)。
ハイキングやジョギング程度の軽い運動をすることで、体内の「疲労回復因子」が増えるのだとか。
東京慈恵会医科大学のウイルス学講座の情報をもとにしています)

昔から「疲れているときこそ少し動いた方がいい」とは言われていましたが、ちゃんと理由があったんですね。

私も、なるべく毎日散歩に出かけて、疲労回復因子を増やすように意識しました。
やる気が出ない日でも、心を無にしてとにかく外へ出て、30分ほど歩いてくるようにしていました。

▼慈恵医大の近藤先生監修の本。マンガ形式で疲労とストレスのことがわかりやすく、おもしろい。(楽天BOOKは送料無料でした)

おわりに


疲れがたまった休日、やる気が出ないときに、私が自分を回復させるために試した「何もしないで過ごす方法」をご紹介しました。

実のところ、1日まるごと何もしないで過ごした日というのはなかったと思います。
(何かしら、こまごまとやってしまう…)
でも、こうした時間を意識してもつことで、心と体を癒す効果があったと感じています。

もちろん、本当は疲れをためないのが一番ですが、なかなかそうもいかないのが現実ですね。

この記事が、やる気が出ない休日に、心をゆるめて回復するためのヒントになれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました