好きなことを仕事にして生きていけたらどんなにいいだろう・・・と憧れませんか。
Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代は実際にそうしている人を調査研究した結果から、そういう人がどんなことをしているかを紹介した本です。
学歴も経験も関係なく、型破りなルートで突然現れて成功するダークホース。
そんなダークほーづに注目し、彼らがやっている思考法を誰もができることととして解説しています。
この本には、「なるほどね、そういう視点で見てみると、自分の好きなことがもっとわかってくるかも」と思える内容がいくつもありました。
好きなことを仕事にしたい人、なかなか自分にぴったりくる場所がみつからなくて転々としている人には、とても参考になるように思います。
また型破りなルートで成功したダークホースの例が数多く載っているので、話としても面白くておすすめです。
ここでは、この本の概要とおすすめポイントについてまとめていきます。
【本の概要】型破りなルートで成功するダークホースとは

ダークホースとは、従来の成功法則に従わない型破りなルートで成功する人たちです。
従来の成功法則とは、いわゆる出世の階段を上ることによって富と地位を獲得するものです。子供の頃から一所懸命に勉強をして、”いい大学”に入って、大企業に勤めて一本道を進む。
あるいは、職人だったら若いうちから修業をつんで、ひとつのことを精進して一人前になるという感じでしょうか。
しかし、ダークホースは突然現れて、ずば抜けた才能を開花させます。
通常のルートではなく、まったく別のルートからやってきます。
この本では、例えばどの大学も高校も卒業せず、自宅のテラスに天文台を作って惑星を発見し、世界的に尊敬される天文学者になった女性や、アメリカの低所得者の町で実業家として成功した後、突然事業をたたみ、ボストンで最高級のテーラーととしてオーダーメイドの紳士服業界で活躍している男性の話などたくさんの例が挙げられています。
一般的には、ダークホースは特別な才能のある特殊な人で、普通の人は従来の成功法則に従い一つのことに集中して進めなければならないと考えるでしょう。
しかし、この本の著者のトッド・ローズさんは、まったく逆で、普通の人こそダークホースのやり方で、個性を発揮して才能を開花できると言っています。
ダークホースたちは自分の好きなことを仕事にして、充足感のある人生を送っています。
彼らは、「これは天職だ」「夢のような人生だ」と語っているそうです。
この本の著者は、何百人ものダークホースにインタビューし、ダークホースの思考法を研究した結果、共通した思考法があることを見出しました。
それは、ダークホースは成功することを目的とはせず、「充足感」を何より重視するというものでした。将来の成功ではなく、今やっていることの「充足感」です。
この本では、そんなダークホースの思考法を解説して、誰でも活用できるルールとして紹介しています。
この本のおすすめポイント

この本ではダークホースの思考法を4つのルールで説明していて、どれもなるほどね、と思う内容でしたが、私が特に「なるほど!これはちょっと考えてみよう」と感じたところを2つご紹介します。
「小さなモチベーション」を見つけて自分の好きなことを掘り起こす
本当にやりたいことはなかなか見つかりませんね。
この本でも、まず自分の好きなことを掘り起こす、と書いていますが、その探し方が少し面白いです。
鳥が好き、星が好き、音楽が好き、ガーデニングが好き・・・という一般的な「好き」の他に、自分の中の「小さなモチベーション」をたくさんみつけることをすすめています。
「小さなモチベーション」とは、自分を突き動かす普遍的な欲求、本当に自分をやる気にさせてくれるものです。
例えば、「何でもものを整理することが好き」「物体をまっすぐに並べること」「ひとりで作業するのが好き」「機械をいじること」「計算するのが好き」「洗練されていない状態は我慢できず何とかしたくなる」「手を使って作業すること」「小さなものを積み上げてひとつにすること」など・・・
自分を知るためのワークに、”好きな仕事や趣味について、それのどこが好きなのか考える”というのがありますね。
それと同じですが、その細かい「好き」が、自分がやらずにはいられない、本当にやる気にさせるもので、小さなことだけどそれを満足させることが大事だというのです。
そういう目で「小さなモチベーション」を見たことはありませんでした。
この本では、1か月くらい時間をかけで「小さなモチベーション」を探すように書いています。
たくさんの「小さなモチベーション」を組み合わせると自分の個性になって、自分の本当にやりたいことが見えてくるかもしれないと思いました。
自分にフィットした場所を探す
ダークホースは、「なんか違う」という感覚を重視して自分にフィットした場所を探して行動するそうです。
「なんか違う」と言う感覚から職を転々とした人、大成功したのに「なんか違う」と感じてあっさりそれをやめて、”こっちだ!”思う方向に転換した人など・・・。
仕事で「なんか違う」という感覚はよくある気がします。(ないですかね?)
でも「なんか違う」感覚を大事にして、あきらめずに自分にフィットする場所を探し続けることが大事なようです。
「もっと我慢することを覚えないと!」と言われたダークホースもいたとか。
そういわれても、どこまで自分の感覚を信じていけるかというところが大事なのかな、と思いました。
すべての人間が才能をもっている

この本の著者トッド・ローズさんは、「きれいごとではなく、すべての人間が才能をもっている」と主張しています。
私もこの本を読んで、書かれているダークホースのルールはどれも単純で簡単なことだけど、粘り強く探求して行動するかどうかが、そうでない人との違いのように思いました。
(それが難しいということも認めます)
まずは1か月かけて、自分の「小さなモチベーション」をじっくり探ってみることから始めたいと思います。
※余談ですが、ダークホースとマルチ・ポテンシャライト(エミリー・ワプニックさんが提唱するもの)には共通点があると思います。興味のある方はこちらもぜひ。
マルチ・ポテンシャライト・・・天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう?(TED動画)
まとめ
Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代では、誰でも活用できるダークホースの思考法が紹介されています。
好きなことを仕事にしたい人、自分の才能を見つけたい人には、とても参考になるおすすめの本です。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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