苦手なことばかり見てない?HSPが『向いていること』を見つける視点|自己分析のヒント

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自分らしい働き方

「今の仕事、なんだかしんどい…」「働く条件としては悪くないと思うんだけど…」
そんなふうに感じながら、我慢して働いていませんか?

HSPさんは、環境や人間関係から受ける刺激を人一倍敏感にキャッチしてしまうため、
「この仕事が合わないのは自分が弱いからだ」
「自分には向いている仕事なんてない」
と、自分を責めてしまいがちです。

でも、本当にそうでしょうか。
「向いていること」は、特別な資格や目立つスキルだけではなく、当たり前にできること、ちょっと得意なこと、やらずにいられないことの中に隠れています。

この記事では、HSPさんが「苦手なこと」「失敗経験」だけで自己イメージを固定せず、自分の中にある「向いていること」を再発見するためのヒントをお届けします。
少しずつ、自分に合った働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

この記事が、そのための参考になれば嬉しいです。

今の「苦手」や「失敗」で自己イメージを固定していませんか?

「本当は、今の仕事しんどい」と感じているのに、「このくらいみんな頑張ってるし」「仕事の条件は悪くないんだし」「転職すると言ってもいい仕事は残ってないかも」などと、しんどさを我慢し続けていませんか。

実はHSPさんは環境の刺激や人間関係に敏感で、ストレスとして敏感に受け取りやすく、非HSPの人より環境の影響をすごく受けやすい面があります。
もちろん、良い環境なら良い影響をたくさん受けるけど、合わない環境の場合とてもストレスになってしまいます。

ですのでHSPの場合、仕事そのものと同じくらい良い環境の職場を選ぶことが大切なのです。

そして環境の影響を受けやすいHSPさんですが、HSPの方は「ここが合わない」と感じても、「自分が弱いだけ」「私がダメだから」と責めてしまいがちなところがあります。

もちろん仕事があっていない可能性もあるけど、環境が合わないだけかもしれない。
それなのに、そんなうまくいかなかった経験は、「失敗」として、自分を過小評価する材料として考えてしまいがちです。
でも仕事があってないにしても、環境があってないにしても、それは「自分がダメ」ではなく、「その仕事や環境が合わないだけ」です。

この記事では、「苦手」「失敗」だけを根拠に自己イメージを固めずに、自分に合う「向いていること」を再発見するヒントをお伝えします。

「向いていること」ってどんなこと?

多くの人は「向いている仕事」と聞くと、資格や専門知識、目立った実績を思い浮かべがちです。
でも、そんな大きなスキルや成功体験だけが「向いていること」ではありません。

実は、あなたが当たり前のようにできることちょっとだけ得意なことも大事な「向いていること」です。
「わざわざ言うほどでもない」「みんなできる」と思い込んでいることこそ、人によってはできない才能だったりします。

特にHSPさんは「繊細さ」「深く感じて深く考える力」「気づく力」などを自然に使いこなしています。
これも立派な強みであり、仕事を選ぶ大切なヒントになります。
HSPの強みには、例えば下記のような例があります。

  • 他の人がわからないちょっとした変化に気づける
  • 確認が正確で丁寧
  • 人の話を深く聴ける
  • 相手の気持ちを察する
  • 仕組みを深く考えて理解するのが得意
  • 調べる、分析するのが得意
  • 周りで起こっていることに気づいて、相手の負担を減らす工夫が自然にできる

最後の「周りで起こっていることに気づいて…」のさらに具体的な例としては、下記のようなものがあります。
一見地味なようですが、職場の中で大切な役割となり、こういう人の存在を頼りにしている人も多いものです。

まわりで起こっていることに気づく力
  • 誰かが困っていたら自然に「大丈夫?」と声をかける
  • 人に頼まれごとをされると、どうやったら助けられるか考えてしまう
  • 「縁の下の力持ち」もいとわない
  • チームで仕事をする時に、調整役やフォロー役を買って出る
  • 人の作業を手伝ったり、わかりやすく説明するのが得意
  • 仕事の穴を埋める役割を無意識に引き受ける

HSPの強みは、自分が特別だと考えることの中ではなく、日常に隠れた「当たり前の中」にあります。
それを見つけて、言語化するところから「向いている仕事像」を探す一歩が始まります。

HSPの強みについては、下記でもご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

過去の「好き」や「感謝されたこと」を棚卸しする

当たり前の中から向いてることをみつける

ここまで、「向いていることは特別なスキルだけではなく、当たり前にできることの中にある」ということを説明してきました。
ここでは、実際にあなた自身の中からヒントを見つける方法を見ていきます。

「自分に向いていること」のヒントは、実は過去の経験の中に隠れています。
でも、しんどかった仕事の経験ばかり思い出してしまうと、「自分はダメだ」「何も得意じゃない」と思ってしまいがち。

そこでおすすめしたいのは、「少しでも楽しかったこと」「感謝されたこと」「工夫していたこと」などを思い出すことです。
仕事のことに限らず、日常の些細なことも含めて思い出した方がいいです。

「こんなこと、仕事に関係ないかも」「大したことじゃない」と思うようなことでも、その中にこそ、自分らしく働くヒントや強みが隠れています。
あなたの当たり前の中には、他に人にとっては当たり前じゃないことが高確率で含まれています。

自分が意識せずやっていることの中に強みがあります。
ただ、それを見つけるのには、少しの粘り強さが必要です。

このあとは、その方法として自分を知るための質問をご紹介します。

自分を知るための10の質問

自分を知る10の質問
  1. 好きなことは何ですか?
    やっていると嬉しくなったり、時間を忘れて夢中になれること。
    小さなことでもかまいません。
  2. 得意なことは何ですか?
    他の人より簡単にできることや、よく人に頼まれることもヒントになります。
  3. 何をしているときに充実感を感じますか?
    「今、すごく満たされていたな」と思えるのは、どんな時間でしたか?
  4. 子どものころ夢中になっていたことは何ですか?
    遊び、習い事、空想など、なんでも思い出してみてください。
  5. やらずにいられないことは何ですか?
    つい考えてしまう、見てしまう、やってしまうこと。
    いつの間にか手が動いてしまうこと、目につくこと、耳につくものも。
  6. 成功体験・うまくいった経験を思い出してください。
    そのとき、どんなことをしていましたか? どんな人と? どんな気持ちだったでしょうか?
  7. 失敗体験・うまくいかなかった経験はありますか?
    思った通りにいかなかったことや、挫折した経験など。
    そこから得た気づきがあれば、それも書いてみてください。
  8. 自分に合っていた、居心地のよかった環境はどこですか?
    職場、学校、習いごと、趣味のサークルなど。
    人間関係や場所の雰囲気など、よかった理由も思い出してみましょう。
  9. 逆に、自分に合わなかったと感じた環境は?
    なぜ合わなかったのか、苦手だった要素は何か、具体的に振り返ってみてください。
  10. これまでに時間やお金を多く使ってきたことは何ですか?
    趣味や学び、こだわってきたことなど、子どものころからのことも含めて書き出してみてください。

こうした問いを通して、「自分にとって自然な行動」「少しでもモチベーションが上がること」を棚卸しすることができます。

詳しい方法は次の記事で紹介しています。
こちらの記事では、質問に答えた結果の整理の仕方や、AIを使って深掘りする方法も紹介しています。

ただ答えるだけではなく、それをどう解釈するかが自己理解を深めることにつながります。
特にAI(chatGPT)を使った方法は、自分だけではできない対話を通して、経験や感情を整理することができるのでとてもおすすめです。

少し時間をとって、ぜひやってみてはどうでしょうか。

「好きなこと」と「ちょっと得意なこと」を組み合わせる

「向いていること」を見つけようとしても、「好きなことだけを仕事にするのは難しい」「得意なことがない」と思って諦めてしまう方も多いかもしれません。

でも実は、大切なのは「好きなこと」と「ちょっと得意なこと」を組み合わせて考えることです。
仕事として続けられるものは、「強烈な情熱」や「一つの完璧な才能」だけで成り立つわけではありません。
小さなモチベーションや強みの組み合わせで、自分らしい形をつくっていくことができます。

例えば、こんな組み合わせがあります。

  • 人と話すのが好き × 話を深く聴ける → カウンセリングや接客、教育
  • 調べるのが得意 × 文章を書くのが好き → ライター、リサーチャー
  • コツコツ作業が苦じゃない × 丁寧さ → 事務、校正、品質管理
  • 仕組みを理解するのが好き × 改善を考えるのが得意 → 企画、改善提案、システム管理

同じ「人と話すのが好き」でも、組み合わせが変わると向いている仕事は変わります。

もし、「人と話すのが好き × まとめるのが得意」なら、会話の中で出た意見や情報を整理して、わかりやすく伝えられる力として、ファシリテーターやインタビュー記事を書くライターになるかもしれません。
もし、「人と話すのが好き × アイデアを出すのが得意」なら、相手と話すことで新しい発想を生み出し、一緒に考える力を活かして、ワークショップ講師やイベントプランナーになるかもしれません。

ここでは、2つの組み合わせで例を挙げていますが、実際は自分の「細かい得意」や「好き」や「やらずにいられないこと」などの、いくつもの組み合わせから決まります。

これについては次の記事で詳しくご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!

自分のいろんな「細かい得意」や「好き」や「やらずにいられないこと」が見つかったけど、これってどんな仕事につながるの?と思うときは、ぜひAIで聞いてみてください。

次のような感じに聞くといいと思います(私はchatGPTを使っています)
「自己理解を深めるワークをしているので手伝って。私の好きなこと、得意なこと、やらずにいられないことは「……」なんだけど、これが活かせるのはどんな仕事がありますか?」

これは「ひとりで考えが堂々巡りになる」「言葉にするのが苦手」という方に特におすすめの方法です。

ことさと
ことさと

「私が得意なのは、たくさんの情報の中から必要なものを見つけ出して、それをわかりやすいようにまとめて、その情報を必要なひとに届けること」と伝えたところ、「それはキュレーターですね」と言われました。つまり、一般的な美術などのキュレーターという職業ではなく、キュレーター的な役割ということです。
自分では思ってもみなかったものだけど、すごく腑に落ちて、その後考え方の参考になりました。

ちなみに、AIに質問するときのポイントは、「完璧な答えを期待しすぎないこと」です。
AIは「こういう可能性もあるよ」「こんな方向も考えられるよ」といったアイデアを広げるツールだと思って使ってくださいね。

もちろん、AIの答えがすべて正しいわけではないので、出てきた提案を自分なりに考え直したり、「これは違うな」「こっちはいいかも」と取捨選択してください。

自分を知ること、自分にぴったりの仕事をみつけることは、一度で完璧に答えが出るものではありません。
少しずつ言葉にして、整理して、また見直していく。
AIとの会話もその過程の一つとして、気軽に使ってみてくださいね。

HSPの強みを仕事選びに活かすヒント

ここまで、「当たり前にできること」「ちょっと得意なこと」を組み合わせて、自分だけの「向いていること」を見つけるヒントをお伝えしてきました。

でも、HSPさんの場合は特に、「できることはあっても、環境が合わないとしんどい」という大きなポイントがあります。
だからこそ、「HSPの強み」を活かせる仕事を考えるときは、「何をするか」だけでなく「どんな環境で働くか」もぜひセットで考えてください。

最後にHSPさんが仕事選びで意識したいポイントをまとめました。
どんな仕事が自分に向いてるかを考えるときの参考にしてください。

刺激の強さを調整できる環境が向いている

HSPさんは五感も敏感だし、周りにいる人の感情や思考を人一倍受け取りやすく、とても繊細です。
このため「どんな職場環境なら無理なく働けるか」を考えるのはとても大切です。
自分が落ち着ける環境の特徴を、ぜひ意識してみてください。向いているのは…

  • 大きな音、人混み、感情的なやり取りなど強い刺激が少ない職場
  • 自分のペースで進められる仕事
  • 一人作業やリモートなど集中しやすい環境、など

例えば…書類作成、データ入力、在宅ワーク、フリーランス、図書館、アーカイブ管理

丁寧さ、気づく力を活かせる仕事が向いている

他の人が気づかないようなちょっとした違和感や変化に気づけること、物事を丁寧に進められることはHSPさんの大きな強みです。
その力が評価され、活かせる仕事はたくさんあります。
「なんとなく当たり前にやってしまうこと」を思い出してみてください。

  • 小さな変化に気づく
  • ミスを防ぐための確認が得意
  • 相手の意図を察してサポートできる

例えば…事務、総務、校正、校閲、品質管理、検品、サポートデスク、カスタマーサポート、医療事務、調剤補助

共感力を活かせる仕事が向いている

相手の気持ちを想像したり、寄り添って話を聴くことが自然にできるのもHSPさんの特徴です。
「聴く力」「安心させる力」は、人の役に立つ大切なスキルです。

  • 相手の気持ちを汲む
  • 深く聴ける
  • 安心感を与えられる

例えば…カウンセリング、心理支援、コーチング、メンタルサポート、福祉、介護、接客(丁寧な対応が求められる場)、教育、個別指導、保育、児童支援

仕組み化する力、分析力が求められる仕事が向いている

HSPさんは深く考えたり、物事の流れを理解するのが得意な方も多いです。
課題を整理し、仕組みを整える仕事は、繊細な視点が大きな武器になります。

  • 物事を整理する
  • 改善点を見つける
  • 丁寧に仕組みをつくる

例えば…企画、業務改善、システム管理、ITサポート、データ分析、リサーチ、コンサルティング、マニュアル作成、プロジェクト管理


HSPは「繊細で疲れやすいからダメ」ではなく、「他の人が気づかないことにも気づける」、「深く考えられるからこそできる」ことがあることが強みです。
また、創造性の高さもHSPの強みと言われています。
自分にとって安心できる環境と、当たり前にやってしまう強みを組み合わせて、「自分に合った働き方」をイメージするヒントにしてみてください。

HSPの強みや、仕事ごとの向いてる環境は下記の記事でも詳しく紹介しています。

まとめ

この記事では「当たり前にできること」や「ちょっと得意なこと」を棚卸ししながら、HSPさんが自分に向いていることを再発見するヒントをお伝えしてきました。

HSPさんは、「苦手なこと」「うまくできなかった経験」ばかりを思い出して、「自分はダメだ」「何もできない」と思い込んでしまうことがあります。
でも、それはただ「今までの仕事や環境が合わなかっただけ」かもしれません。

「向いていること」は、特別なスキルや資格ではなく、
✔️ 当たり前にできてしまうこと
✔️ ついやりたくなること
✔️ 小さなモチベーションが湧くこと
そんな小さな「好き」や「得意」の組み合わせの中に隠れています。

そして、HSPさんは「何をするか」だけでなく、「どんな環境で働くか」をセットで考えることがとても大切です。
自分の繊細さを責めるのではなく、むしろ強みとして活かせる働き方を探す。
そんな視点を持つことで、もっと自分に合った働き方が見えてくるはずです。

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