私が50代で小さな家を建てた時の経験をご紹介します。
きっかけは、離婚してひとりになったので自分のために持ち家にしようと思ったことです。
最初は中古物件で探していましたが、一人暮らしに向いた小さな物件は少なく、希望の間取りが見つかりませんでした。このため古い家屋の建っている土地を購入し、その家を解体し、新築と言う流れになりました。
ここではその経験から感じた、注文住宅でよかったこと、大変だったことをまとめてみました。
土地が約20坪、予算は家だけで約2000万円。
注文住宅にたどり着くまでの経緯はこちら↓
注文住宅でよかったこと

注文住宅というと、こだわりの素敵な家が建てられるというイメージがありますが、私の場合注文住宅でなければ家が持てなかったので、そこがまず1番でした!
(自分なりに、素敵な家ができたとは思ってます)
希望の間取りで小さな家を作ることができた
私が注文住宅で家を建てたのは、それしか方法がなかったからです。
中古物件や建売住宅はファミリー向けがほとんどで、ひとりで暮らすのによさそうな家はなかなかありませんでした。
稀にあったとしても、私が探していた条件に合う間取りの家はありませんでした。
実は私は一階にドラムの演奏ができる防音室を作りたかったので、「2階キッチンで1階に8畳以上のスペースがある」という条件で物件を探していました。
これは、中古でも新築でも予算内では見つかりませんでした。
このため、自分が欲しい家を作るためには注文住宅しかありませんでした。
意外と低コストだった

注文住宅は自分で家の仕様を決めますね。
このため、既存の家だと標準的についているけど自分はいらないと思うところをなくして、シンプルなつくりすることによって、予算内で家を建てることができました。
例えば、浴室乾燥機はつけなかったし、ベランダもいらないと思ったので作りませんでした(洗濯ものは室内干し派)。カップボードは下だけにして上はただの棚を設置。
クロゼットは扉なし、キッチンや洗面台などはすべて標準品(収納箇所に便利な今風のつくりはなく、ただの扉)にするなど。
これは節約のためもあるけど、自分の好みでもあります。
小さな家は材料が少なくて済むので、もともと安く作れるというのもあると思います。
私が依頼した住宅メーカーは特に低コスト住宅専門ではなかったですが、予算が少ないことを伝えたら、営業さんも建築士さんも安く作れるようにいろいろ提案してくださいました。
低コスト住宅をうたっていなくても対応してもらえるところもあるんだな、と思いました。
自分のための唯一無二の家ができる
設計士さんやインテリアコーディネーターさんとの打ち合わせていると、”ほんとに私のための家を作ってくれるんだ!”と感じます。
間取りはもちろん、手持ちの家具や家電のサイズを全部測ってどこに置いて、どの部屋をどんな風に使うか話して、コンセントもどの家電を置くかでそれに合わせた位置に・・・。
自分が新しい家でどんなふうに生活していくかをイメージしながら家を作るんですね。
初めてだったので、注文住宅とはこういうものなのか!と感動しました。
注文住宅で大変だったこと
土地がいる、手順がわからない

まずは、大変そうだと思っていたけど、実際には大丈夫だったという話です。
私は土地を持っていたわけではないので、土地を買って家を建てるという手順が難しそうだと思っていました。
しかも、すぐに家を建てられるような更地で売っている土地はなかなかなく、実際には古い家屋の建っている土地を買って、その家を解体して、きれいになった土地に家を建てる流れになります。
これはもう、素人にはどうしたらいいのか見当もつかない。
しかし実際には次のような感じでした。
- 物件探しを依頼した不動産会社が、古い家が建っていて解体するといい感じの土地になりそうな物件を探してくれた
- 古い家を解体する業者も、不動産会社に手配してもらえた。
(新築する住宅メーカで、解体からやってもらうことも可能でした) - 私の方の不動産会社から売り主側の不動産会社に話をしてくれて、地域の住宅メーカーを紹介してもらえた。
つまり、私は何かを探すということはしていなくて、プロである不動産会社にお任せして問題なく進んでいきました。
どの不動産会社もこんな感じかはわからないのですが・・・。相談すれば結構やってもらえるのではないでしょうか。
土地がみつかってから契約までが忙しかった

私の場合土地が決まった後、その上に建てる家の見積もりが決まらないと、実際に住宅ローンが組めるか(本当に土地を買っても大丈夫なのか)わかりませんでした。
このため、土地の契約の前に何回か住宅メーカーに通って打ち合わせをしました。
建てる家の概要が決まって、住宅ローンもOKとなってやっと土地を買う契約ができるため、あまり時間がかけられず、この期間はかなり忙しかったです。
売主さんをあまり待たせるわけにもいきませんからね。
私は紹介された住宅メーカーさんにすぐに決めましたが、もしじっくり住宅メーカーや工務店を探したいとしたら、あらかじめ目途をつけておいた方いいのかもと思いました。
打ち合わせが多い

住宅メーカーと契約(工事請負契約というのでした)をしたら、建築士さんやインテリアコーディネーターさんとの打ち合わせが始まります。この打ち合わせが多くて大変です!
私の場合、2月半ばに契約をして、4月下旬まで打ち合わせをしてました。
大体、2週間に1回のペースでしたが、打ち合わせをする場所が遠くて行くのが大変だったので、2回を
1回にまとめてもらったりもしましたが、それでも多かったです。
しかも一回の打ち合わせ時間も長くて・・。3~4時間くらい?このため、2回を1回にするというのも、そう頻繁にはできません。
私は一人だったので決めるべきことをわりとすぐ決められましたが(壁の色はどうしますか?雨どいはこのタイプでどうでしょう?などなど・・・)、家族で来ている方は時間がかかって、午前中から始まって夕方までかかることもあるという話でした。
(しかも、一回決めた後家族でもめて、やっぱり先週の話はなしにしてください・・ということもあるとか)
職場の同僚で同じ時期に家を建てた人の話ですが、毎週打ち合わせしていたと言ってました。この方の場合、たぶん豪邸なんですけど。
この期間、購入する土地の決済があったり、住宅ローンのため銀行に契約に行ったり、他にもやることがあるのでなかなか大変です。金融機関に行く場合は平日なので、有休も使いました。
完成までに時間がかかる
土地を買って、上に立ってる家を解体して、新築するのは思ったより時間がかかりました。
(えっ?そんなにかかるの?と思った)
私の場合ですが、2月に契約して家の引き渡しは9月末。7か月かかりました。これはたぶん通常よりも短いと思います。工法がツーバイフォーで在来工法よりも工期が短いらしいのと、私の都合で少し急いでいただきましたので。
実は、その時住んでいた賃貸の契約期間がぎりぎりで、更新しないで引っ越したかったため・・・
なんとか無事間に合いました。
まとめ
一人暮らし用の小さな家を注文住宅で建てた経験から、私が感じた注文住宅のメリット・デメリットをまとめました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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