持ち家か賃貸か・・という話をよく聞きます。
持ち家よりもライフステージに合わせて住み替えていける賃貸の方がいい、という考えもあるし、それだけ大きな投資をする価値があるのか?という理由で迷う方もいるようです。
また、そのうち自分の家を買いたいけど、いつ買うべきかタイミングを見ている方もいるかもしれませんね。
私は50代(・・・58才でした)で、離婚したタイミングでひとり暮らしのための家を購入しました。
買えるのなら買った方が老後も安心でしょ、という言う意見もあるかもしれませんが、私の場合老後の安心が一番の理由ではありませんでした。
ローンを組んでも、持ち家でしかできないことをやりたかったからです。
この記事では、私が持ち家を選んだ理由と、それを決めたタイミング、持ち家に住んでみて感じたメリット・デメリットをまとめました。
賃貸か持ち家かで迷われている方の参考になると幸いです。
私が持ち家を選んだ理由
早速ですが、私が持ち家を選んだ理由をご説明していきます。
持ち家でしかできないことをするため

私が家を購入したのは、自宅に防音室を作ってパーカッションとドラムを思い切り練習できるようにしたかったからです!
パーカッションもドラムも防音室がなくては、家で練習するのは無理な楽器です。
賃貸に住んでいたころは、私は音楽スタジオに行って練習していました。
しかし、スタジオを借りるにはレンタル代がかかってその出費が結構な額になるので、毎月いくらまで、と決めてそれを超えないようにしていました。
また、パーカッションは大きな楽器が多いので持って行くのは大変だし、コンディションの悪いスタジオのレンタルを使わなければいけなかったり、セッティングに時間がかかったりなど、やりたいことをやるための障壁が多いのです。
そのため、防音室のある部屋(家)に住んで、思い切り好きなように楽器の練習がしたい!と思うようになりました。。
ドラムが叩けるほど本格的な防音室は、賃貸ではほぼありません。
(ドラムの場合、ピアノ用よりも高い防音性能が必要です)
これが、私が賃貸より持ち家を選んだ理由で、これだけのために家を作ったと言っても過言ではありません!
家を買って、自分の趣味やライフワークのための部屋を作ったという話は時々聞くので、そういう方もそこそこいらっしゃるんだろうなと思っています。
コレクションしているものを収納して楽しむための部屋や、オーディオルーム、ハンドクラフトのための設備を備えた部屋を作る、ガーデニングをする、アウトドアを楽しむための家を整える、思い切り好みのインテリアにするなど、人によっていろいろあるのではないでしょうか。
年を取ると賃貸の新規契約ができなくなると聞いたから
こちらはうっすら思っていた消極的な理由です。
年を取ってくると、賃貸で新しい部屋に住もうとしても、断られて契約できなくなると聞きます。
これって地味に不安ですよね。
以前から、これについてはうっすら不安を感じていたので、自分の家を持てばこれも解決!と思いました。
**家を購入しようと決めた時の話はこちらの記事に書きました**
持ち家を選んだタイミングについて

私が家を買おうと決めたのは、離婚が成立して財産分与でお金を受け取ったときでした。
マンションを購入する選択もあったけど、私は「防音室のある部屋に住めないだろうか」「財産分与の額によっては家を買えるかもしれない」・・・と考えていたので、戸建てを購入しようと思いました。
それでも、”家を買って防音室を作る”には予算は少なかったのです。
本当に買えるかどうかはわからなかったけど、やりたいことを思い切りやるにはもう戸建てを買うしかない!という気持ちでした。
私はその時年齢が58才でローンの審査に通るかも心配でしたが、その年、勤務先で契約社員から正社員に採用されたところだったので、それもいいタイミングでした。
(私の友人で、パートの仕事を長年続けていたのが評価されてローンの審査に通った人もいるので、正社員でなくて審査に通る場合もあるようです)
私は、結婚生活をしていた家を出て一人暮らしを始めた頃から、自分はずっと賃貸だろうな・・・と思っていました。
しかし離婚が成立したこと、財産分与があったこと、正社員になったことと、「どうしても防音室を作りたい」という気持ちがすべて重なって、家を持つことを決めたという感じです。
持ち家にしてよかったこと

次に、持ち家にしたことのメリット、良かったことをご紹介します。
好きなことを思い切り出来るようになった
一番よかったことは、自宅の防音室でドラムやパーカッションを好きな時に好きなように練習できるようになったことです。
自分の楽器を揃えて、時間のかかるセッティングもできるし、そのままにしておいて次の日すぐに練習することもできます。
だんだん自宅スタジオでないとやるのが難しいこと、以前は想像もしなかったようなことも試すようになっています。
(凝ったセッティングや機材を揃える必要のあることなど)
もちろんレンタルスタジオ代を気にせず練習できるし、ちょっとした時間に少し練習することもできます。
スタジオに通うための時間も節約できます。片道30分だと行って帰って1時間の節約です!
気持ちが安定した
自分の家を持ったことで気持ちがとても安定しました。
これはまったく予測していませんでした。
安心できる自分の場所ができた、根を生やせる場所ができたという感じでしょうか。
賃貸の頃不安定な感じがしていたわけではないですが、自分の家に住んでみると足元が落ち着いて、ものすごく安心して暮らしていけるような気がしています。
経済的にメリットがあった
多くの人が言っていることですが、ローンを返済した分、資産が自分のものになっていくことはやはり大きなメリットです。
毎月の賃料が気にならないくらい経済的なゆとりがあるわけではないので、支払ったお金が今後の役に立っていると思えるのは嬉しいですね。
また私の場合は、ローンの月々の返済額が、それまでの賃料と同じだったので、音楽スタジオに使っていたお金がまるまる浮くようになりました。
今後、家のメンテナンス費用がかかるようになるので、その分は見込んでおかないといけないですね。
住環境がよくなった
以前は賃貸の1Kで暮らしていたのが、小さいけど自分の好みに作った戸建てに住むようになったので、住環境がよくなりました。
私が特によかったなと思うのは、音についてです。
賃貸の頃は上の階の生活音が聞こえたり(深夜に上の階のカップルが大喧嘩をはじめて、近所の方が「いいかげんにしなさい!」と叫んで終わったことがあった(;^ω^))、逆に自分が音楽を聴く時には音量を小さくしたりイヤホンをつかったりしていました。
(賃貸のアパートは壁が薄くて防音性が悪いことが多いですね)
そういうことがなくなって、iPadで大きめの音で音楽を流しながら掃除したり作業したり・・・そんなささいなことにも幸せを感じます。
持ち家にしたことのデメリット

一方で、持ち家になって不便になったこと、期待外れだったこともあります。
良くなかったことについてもまとめておきますね。
都内へのアクセスが悪くなった
都内に出るのに時間がかかるようになりました。
持ち家にした場合、そういう方は多いと思います。
私はもともと、おしゃれなカフェに行ったり都心での生活を楽しむような暮らしはしていなかったので、遠くてもそんなに困ることはないですが、やはり不便ではあります。
仕事はテレワークと出社の両方があり、出社の日は通勤に時間をかなり取られてしまいます。
ライブに出かけると、帰りはすぐ深夜になってしまうこともデメリットですね(;^ω^)
思ったほど自然豊かではなかった

家を買う前は、郊外の自然豊かな場所で生活するイメージをなんとなくもっていました。
でも都内へもそこそこの時間で行ける場所となると、そんなに自然豊かではなく、普通の住宅街です。
もともと、”自然豊かな場所”というのを探す条件にはいれていなかったので、これは仕方のないことです。
まとめ
私が賃貸よりも持ち家を選んだ理由、持ち家のメリットとデメリットをご紹介しました。
私の場合、総合的にみると、持ち家でないとできないことが出来るようになったので、デメリットを考えても持ち家にして本当によかったと思います。
持ち家にするかどうかは、大げさに言うとそれからの人生をどう生きていきたいかによると思うので、人それぞれだと思います。
この記事が、持ち家か賃貸かで迷っている方の参考になると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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