頑張りすぎるタイプの方にとって、頑張っている最中に自分でそのことに気がつくのは難しいのではないでしょうか。
疲れ切ったり体調をくずしてから「あれは頑張り過ぎだったかも?」と気付くか、それでも「頑張りすぎだった」とは思わなかったり・・・。
私も頑張り過ぎてしまうタイプなのですが、頑張りすぎて体調を崩しても、その原因が”頑張りすぎ”だとは思いませんでした。
何か調子悪いな、年のせいかな?なんて思ったり。
何度も繰り返して、やっと「もしかして私って頑張りすぎのせい?!」と思うようになりました。
でも自分が頑張りすぎるタイプだとわかっても、その最中に「おっといけない、これは頑張りすぎだ」なんてわかるようになるわけではないですね。
というか、そもそも頑張りすぎないという状態がよくわからないかも?
そこではここでは、そんな私が経験から学んだ、頑張りすぎる原因と頑張らないための方法をまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
頑張りすぎてしまう原因

頑張りすぎる原因を調べてみると、そういう人の特徴として完璧主義、負けず嫌い、他人の目を気にするタイプが多いなどと書かれています。
でも、私はこれにはあまりぴんときませんでした。
負けず嫌いはちょっとあるかもしれないけど、他のはそうでもないし・・・なんか違う。
そこで、マインドフルネス的な考え方で自分の頑張っているときの状態を考えてみました。
そうすると、いくつか原因がみえてきました。
今の自分を認められないから
私の場合、頑張り過ぎる一番の原因は、”自分が、今の自分を認められないから”です。
このままじゃだめだ、将来のために頑張って変えなきゃ・・・と思ってしまう。
頑張ればなりたい自分になれるはず!と思って頑張る。
マインドフルネスとは真逆の考え方です。
マインドフルネスは「今ここ」をそのまま受け入れるというあり方です。
その状態に近づくために瞑想などもしていたのですが、「今の自分を認められない」というまったくマインドフルネスではない考え方になっていました。
頭で決めた通りにやろうとする
頑張りすぎるときは、自分がなりたい姿を頭で考えて、やるべきことのスケジュールを作ってその通りにしようとしていました。
なりたい自分になるために、いつまでにああしてこうして、毎日少なくともこれだけはしなきゃ。
毎日の積み重ねが大事だから、疲れてるけど今日もちゃんとやらなきゃ。
もちろん何かを続けるためには、やりつづけることが必要なこともあると思います。
でもそういう時はどちらかというと、「頑張ればなりたい自分になれる!」と思い込んで、力で何とかしようとしている感じでした。
そもそも頭で考えた”なりたい自分”って、将来の不安を消すための姿だったり、今考えられる範囲でしかイメージできなかったりするから、本当に自分が望んでいるものではないのかもしれません。
意識が今の自分ではなく将来の目標ばかり向いている
頑張りすぎの原因は、「もう疲れた、無理!」と言っている今の自分が見えていないから、ということも。
意識が今の自分ではなく、いつかなりたい自分にばかり向いている。
理想の自分ばかりを見て、今の自分を置き去りにしていました。
頑張らないための方法

では、どうすれば頑張りすぎを防げるのでしょう?
頑張りすぎるタイプの人は、”頑張らない”という状態がいまいちわかりません。
また、頑張っている最中というのはすごい集中力を発揮して、冷静に自分を見れない状態になっています。
そこで必要なのは、いかに落ち着いて自分を見直す気持ちになれるか、そのための方法だと思いました。
具体的に私が意識しているのは次のことです。
一旦立ち止まる
頑張りすぎているときは、「あれしてこれして」ととにかくタスクをこなすことに一所懸命ですから、すごく忙しい。(何かに気づく暇もない・・・)
そこでそうなりそうな自分に気づいたら、一旦立ち止まる時間を作ります。
お茶をいれてぼーっとする、散歩に行く、ジャーナリングのように思うことを書きだすなどです。
次にやろうと思ってたことをひとつあきらめて、一息いれます。
あるいは、毎晩など1日のうちに立ち止まる時間を作るのもいいと思います。
私は、夜寝る前に20~30分くらい時間を取って、ストレッチをして、ボディスキャン瞑想をして、ノートにあれこれ書き出すことをしています。
肝心なのはパソコンやスマホを見ないことだと思います。
何もしないつもりが動画やネットを見ていると、デジタルのものはインプットが多すぎて頭が休まりません。
一旦立ち止まってぼーっとすると、自分の状態に気づくきっかけになります。
やろうとしていること全部はできないと考える
頑張りすぎる人は、すごくたくさんのタスクを自分に課していて、全部できると思っているのではないでしょうか。
私はそうなのですが、でもそれをこなすためにはすごく頑張らないといけないんですよね。
なので、まず今やろうと思っていること全部はできないということを認める必要があります。
何かをあきらめましょう。
私の場合、好きでやっているドラムとパーカッションの練習をやって、ブログも書いて、家もちゃんと掃除してきれいに保って、もちろん仕事もやって・・・と、全部こなせると思ってましたが、無理だと気づきました。
それで、掃除はそんなに完璧じゃなくてもいいし、ブログも更新頻度が落ちても仕方ないなど、少しずつあきらめました。
そんなに完璧主義のつもりはなかったのですが、やっぱり自分が考えられるベストをすべてに目指そうとしていたのかもしれません。
そういうタイプの人は、知らず知らずのうちにやってしまうので、場合によってはあきらめるということを意識してみてはいかがでしょうか。
今充足しているか、今いる場所は自分にフィットしているかを考える
将来の理想的な自分のことを考える前に、今の自分が充足しているか、今いる場所(やっていること)は自分のフィットしているかを考えます。
「だって今の自分はだめだと思うから、充足なんてしてないよ!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも「Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代 (単行本)」では、次のように述べられています。
「本来の自分であること(=充足感)」を追い求めていたらいつの間にか成功していた
Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
この本の中に、充足感の他に、自分にフィットする場所を探すことも書かれています。
これを知ってから、私もいまやっていることは自分にフィットしているか、充足感を感じているかを考えるようになりました。
将来の理想の自分をみるのではなく、今の自分を認めることもできるので、とても落ち着いた感覚になります。
頑張りすぎているときに、「あ、やりすぎてるかも?今日はここまでにしようかな」と気づくきっかけにもなります。
積極的にリラックスする、遊ぶ時間を作る
頑張りすぎる人は、自分がやろうとしているタスクをこなさず、他の役に立たなそうなことに時間を使うのに罪悪感を感じたり、無駄なことのように感じて「早くあれをしなきゃ・・」と考えたりすることはないでしょうか。
もちろん、私もそう考えがちでした!
でも、そういう時間も必要なもので、むしろ”自分が頑張ってやろうとしていること”と同じくらいのレベルで大事なことだと考えることにしました。
無駄にする時間も必要で大事なこと。
遊ぶというのも、頑張りすぎるタイプの人はどうやっていいのかわからなかったりしませんか。
なので、積極的に遊ぶ方法を考えて、遊ぶことを頑張ってみる。
例えば、そんなに普段やらないような遊びではなく、いつも”やらなきゃ!”と頑張っていたことを、遊び気分でやってみたら?
今まで気づかなかった楽しさを見つけるなど、新しい発見もあるかもしれません。
まとめ
頑張りすぎるタイプの人が頑張らない方法として、私が自分の経験からやっている方法をご紹介しました。
少しでも参考になれば幸いです。
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