「夢をかなえる脳」を育てる|RASを味方にして願いを現実にする方法

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自己理解のヒント

「夢をかなえる」「やりたいことを実現する」——
ここではそのための方法として、脳に備わった「RAS(ラス)」という仕組みと夢をかなえるための手順をご紹介します。

RASとは?脳の中にある「情報のフィルター」

RAS(Reticular Activating System/網様体賦活系)は、脳幹にある神経の集まりで、「私たちの意識をどこに向けるか」を選んでくれるフィルターのような役割をしています。

たとえば、にぎやかなパーティー会場で、まわりの会話はざわざわしてよく聞き取れないのに、誰かが自分の名前を言ったとたん、その声だけが急にはっきり聞こえる、ということがあります。
これは、RASがあなたに関係のある情報をキャッチしてくれたからです(この現象は「カクテルパーティー効果」と呼ばれています)。

ほかにも、こんな経験があるかもしれません。

  • 「あの車が欲しいな」と思ったら、街でその車種ばかり目につくようになる
  • ペットを飼おうと考え始めたら、散歩中の犬やペットショップの広告が次々目に入る
  • あるニュースが気になっていたら、テレビやSNSで関連情報がどんどん届くようになる

RASは、膨大な情報のなかから「あなたにとって大事なもの」だけを選んで、意識にのぼらせてくれる働きをしています。
この仕組みをうまく使えば、RASに「私はこれに興味がある」と伝えて、それに関連した情報を自然と引き寄せることができるろいうわけです。

RASを利用して夢をかなえる手順

今回ご紹介する方法は、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』という本から学んだものです。
著者のピーズ夫妻は、世界的ベストセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』の著者としても知られています。

この『ブレイン・プログラミング』では、夢をかなえるのに必要なのは「努力」や「才能」ではなく、脳のRASに“正しく目的を伝えること”だと説かれています。

それではさっそく、「夢をかなえるための方法」を、ご紹介していきます。

ステップ①|やりたいことリストを書く

まず最初にやることは、「やりたいこと」をリストに書き出すことです。
100個も書かなくてもいいですが、「おもしろそう」と思うことをたくさん書いておくのがおすすめ。
もちろん大事な目標は上の方に。
達成したい目標、習いたいこと、行きたい場所、欲しいものなど、いろいろな切り口があると思います。

書くとき気をつけるポイントは以下の2つ:

  • 否定形では書かない
    (例:×「イライラしないようにする」→ ○「心穏やかに過ごす」)
  • 「〇〇する」という形で書く(アファメーション※)
    (例:×「海辺の家を手に入れたい」→○「海辺の家を手に入れる)

脳は否定形をうまく処理できないので、「イライラしない」と書くと、「イライラ」にフォーカスして、イライラする対象を集めてしまいます。
「心穏やかに過ごす」と書けば、RASは「心穏やか」にフォーカスして情報を集めます。

※アファメーションとは、自分に対して前向きな言葉を繰り返すことで、思考や行動を望む方向に導く方法です。「私は〇〇している」と、すでに叶った形で書くのがポイントです。
ただそうはいっても、まだできていないのに「…している」と書くのも、心の中で「うそだ!」と感じてしまいそうです。その場合は、「〇〇する」という書き方がおすすめです。

ステップ②|書いた内容を繰り返し意識する

リストを書いたら、それを繰り返し意識できるようにします。例えば次のような方法があります。

  • 毎朝読み返す
  • 手帳やスマホのメモに入れて、ふとしたときに確認する
  • 目につく場所に貼っておく

おすすめは、部屋の壁に貼っておくことです!
そうすると部屋にいるときに目に入って、意識に刷り込まれやすいと思います。
こうして、RASに”これは重要な情報だ”と伝えていきます。

RASに「やりたいこと」を知らせることができれば、RASは夢をかなえるために必要な情報を届けてくれるようになるはずです。
次のステップは、それをキャッチして行動に移すこと。
それが夢をかなえる方法になります。

ポイント!|「どうやって叶えるか」を考える必要はない

私はここが、いちばん大事なポイントだと思っています。
それは、「夢をどうやってかなえるかを考えなくていい」ということ。

本の中では、エアーズロックに登りたいと願う人の例が紹介されています。
その人は、「でも、私は3,000ドル貯めないとエアーズロックに行けない。どうしたらいいんでしょう」と悩んでいました。

それに対して著者は、「まずはそれを目標として書きなさい。あとのことはRASに任せればいい」と言いました。
彼は半信半疑だったかもしれないけど、そうしました。

すると、彼にはどんどん関連情報が届くようになり、最終的には「オーストラリアで短期の仕事をしないか?」という話が舞い込んできたのだそう。
その仕事で現地に行き、見事にエアーズロックにも登ることができた…というわけです。

どうすれば目標を達成できるかは、私たちが頑張って考える必要がないのです。
そう思うと気が楽になりませんか?
RASが自然と必要な情報を集めてくれます。

そして、次にやるべきことは、RASが届けてくれた情報やヒントをちゃんとキャッチして、行動に移すこと。

「あれをやってみようかな」「なんだか気になるな」という小さな直感を、見逃さず、臆せず一歩踏み出す。
これが、夢を現実に変えていく鍵になるのです。

数の法則を信じて、あきらめずに挑戦する

RASがいくら情報を集めてくれても、私たち自身が行動しなければ、現実は変わりません。
そこでひとつ覚えておきたいのが「パレートの法則」です。

これはイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートが発見した経験則で、「全体の2割が成果の8割を生む」と言うものです。
たとえば、10回挑戦したら8回はうまくいかない。でも、残りの2回が成功につながる、という考え方ですね。

『ブレイン・プログラミング』の著者であるピーズ夫妻も、数々の挑戦の中で成果がこの法則に当てはまることに気がついたそうです。

だから、もしうまくいかないことがあっても、「やっぱりダメだった…」とがっかりすることはありません。
「今回はその“8割”だったんだな」と受け止めて、「2割の成功」に向かって続けていく。
夢をかなえる挑戦も“数のゲーム”だと考えてみて、楽しみながら挑戦を重ることを、本の著者ピーズさんはすすめています。

私自身は、この本を読んで、自分が家を建てたときの経験を思い出しました。
いい物件がなかなか見つからず、何度内見に行ってもダメで、見つかるまでに1年もかかって😞。
「やっぱり夢はかなわないのかも…」とあきらめかけたこともあります💦
でも最後には、まさに“私のための物件”が見つかり、そこからはとんとん拍子でした。
今振り返ると、見に行った物件のうち8割は失敗、2割が成功だったのです。(4件失敗で1件成功)

夢のフェーズもセットでRASに知らせる

やりたいことリストを書いていると、そこには「絶対にかなえたい大切な夢」もあれば、「いつか叶ったらいいな」という夢もあるかもしれません。
『ブレイン・プログラミング』では、それぞれの夢を次のようにグループ分けすることをすすめています。

  • A:自分にとって大切な夢
  • B:ほんとうに達成したいと決めるまで考える必要がある夢
  • C:できれば達成したい程度

Aについては、それを達成したい時期も書くといいです。
そうすると、RASは夢のフェーズに合わせてそれに合った情報を見つけてくれるはず。

もちろん、最初はAだったけど途中でBやCになる夢もあるかもしれません。
その時は、状況に合わせてやりたいことリストを書き換えてくださいね。

おわりに

脳の仕組みを知ってうまく使えば、誰でも自分の望む方向に少しずつ進んでいくことが出来る。
そんな方法をご紹介しました。
夢をかなえるのは、「強運」や「特別な才能」ではありません。
最初の小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。


今回ご紹介した『ブレイン・プログラミング』にはここに書いた以外にも、たくさんのコツやポイントが書かれています。ピーズ夫妻が破産した後、この本の手法を使って再びベストセラーを出版して成功するまでの体験談もとても面白いです!気になる方はぜひ手に取ってみてください。

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