HSPあるあるまとめ|刺激に敏感な人のリアルと気質とのつきあい方

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自己理解のヒント

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、音や光、人間関係などの刺激に敏感で、考えすぎたり、人に気を使いすぎて疲れやすい特性を持っています。

この記事では、そんなHSPさんならではの「あるある」を、刺激に敏感、人間関係で疲れやすい、考えすぎるという特徴ごとにまとめました。
さらに、HSS型HSPの場合に特徴的な「あるある」とHSPとの違いも紹介しています。

HSPの方に、「自分だけじゃなかった」と安心できるポイントや、少しでもラクに過ごすためのヒントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

HSPってどんな人?

HSP(Highly Sensitive Person)とは、音や光、人の感情など、まわりの刺激にとても敏感に反応しやすい特性を持つ人のことをいいます。
心理学者のエレイン・アーロン博士が提唱し、人口の5人に1人程度いるといわれています。

HSPの人は、些細な音やまぶしい光が気になったり、人の気持ちを察しすぎてしまったりして、日常生活でちょっと疲れやすいなどの特徴があります。
決して病気や障害ではなく、生まれ持った「気質」のひとつです。

その敏感さは、共感力の高さや細やかな気配り、クリエイティブな面などの長所にもつながります。
でも一方では、強い刺激や人間関係で消耗しやすいことも。

この記事では、そんなHSPの「あるある」をまとめて紹介します。
自分もそうかも?と感じている方が、特徴を理解し、繊細な気質と上手に付き合っていくヒントになると嬉しいです。

もっと詳しくHSPやHSS型HSPについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

HSPあるある集

HSPとひとことで言っても、感じ方や困りごとは人それぞれです。こ
こでは、大きく3つの視点で「HSPあるある」をまとめてみました。

環境の刺激に敏感なあるある

HSPさんは、音や光、匂い、人混みなど、日常にあふれる刺激をとても繊細にキャッチします。
そのため、非HSPの人なら気にならないことでも強い負担になってしまうことも。
ここでは「環境の刺激に敏感なあるある」をまとめました。

些細な音や声にびくっとする
ちょっとした物音や誰かの話し声に、他の人よりも過敏に反応してしまう。
集中しているときに背後で音がすると心臓がドキッとしたり、家の外の小さな物音が気になって寝つけないこともある。

大きな声や荒い口調に強いストレスを感じる
話し方が荒い人、声が大きい人がそばにいると、自分に向けられたものでなくてもとても動揺する。
胸がドキドキして、どこか静かなところで落ち着く必要を感じることも。

満員電車など人混みが本当にしんどい
人混みや満員電車は、視覚、音、匂い、他人との距離感など、あらゆる刺激が一度に押し寄せる場所。
大変すぎて、通勤だけでクタクタになる。

予定が詰まると気が重くなる
カレンダーがびっしり埋まっていると、それだけで気持ちが重くなる。
たとえ楽しい予定でも「切り替えが大変」「エネルギーが持つかな」と心配になってしまう。

ニュースやドラマで感情移入して泣く
映画やドラマ、ニュースなどを見て、自分のことのように感情移入してしまう。
悲しいシーンで大泣きしたり、ニュースで被害にあった人のことをずっと考えてしまったりする。

ずっと眠い、慢性的に疲れている
なんだかいつも眠い。いつも疲れている
…日常の小さな刺激にずっと神経を使っているため、知らず知らずのうちにエネルギーを消耗してしまう

人間関係で疲れやすいあるある

HSPさんは、人の気持ちに敏感で、深く共感します。
そのため、気を使いすぎてしまったり、他の人の気分や考えに影響されてしまうこともあります。
ここではそんなHSPの「人間関係で疲れやすいあるある」を紹介します。

急に声をかけられると対応が難しい
不意打ちのように話しかけられると、頭が真っ白になってしまったり、すぐに答えを用意できなくて焦る。
次の日になってから、「こう答えればよかったんだ!」と思いつくことも。

準備ができてからでないと対応しにくい
いきなりの打ち合わせや急な相談には戸惑いや負担を感じる。
事前に「都合がよくなったら教えて」などと確認してもらえると、落ち着いて対応できる。

人の気持ちを察しすぎて疲れる
相手のちょっとした表情や声色から感情を読み取り、自分も一緒に心を痛めたり悩んだりする。

人に合わせてしまい後でどっと疲れる
「嫌われたくない」「場を乱したくない」という気持ちから相手に合わせすぎてしまうのもありがち。
その場はうまくいっても帰ってからどっと疲れる。

仲良くても一緒に行動する時は気を使う
仲の良い相手でも、一緒にいると「相手は大丈夫かな」「無理してないかな」と気を使いすぎてしまうことがある。

言い方をすごく気にする
自分が言葉を選ぶときに「相手を傷つけないかな」とすごく考える。

自分の中で考えすぎるあるある

HSPさんには「深く考える」という特性があります。
頭の中でいろいろな可能性を想像したり、言葉や出来事を何度も思い返してしまったり…。
ここでは、そんな「自分の中で考えすぎるあるある」を紹介します。

頭の中でたくさんシミュレーションしてから動く
何かを始める前に、「こうなったらどうしよう」「こう言われたら何て返そう」と細かくシミュレーションする。
準備がしっかりできる反面、考えすぎて動けなくなることもある。

些細な一言をずっと反芻する
誰かに言われた何気ない一言が頭から離れず、「どういう意味だったんだろう」とずっと考えてしまう。
相手は気にしていなくても、自分の中で繰り返し思い返して疲れてしまう。

自分に自信が持てない
周囲の期待に応えようとしたり、失敗しないように考えすぎたりするうちに、「私なんて…」と自信を持てなくなってしまう。
…周りからは魅力的に見えたり、頼りにされているのに、本人は気づけないことが多いようです。

HSS型HSPあるあるとの違い

HSP気質の中には「HSS型HSP」と呼ばれるタイプもいます。HSPと同じように刺激に敏感で疲れやすい一方で、「新しい刺激を求める」強い好奇心や行動力も持ち合わせているのが特徴です。
ここでは、HSPとHSS型HSPで特に違いが出やすい「あるある」をいくつか紹介します。

興味を持つと一気に突っ走る
面白そうだと思ったら、すぐ行動してしまうところがある。
※HSP単体さん「慎重で準備を重ねる」傾向が強いので、この勢いはHSS型HSPならでは。

刺激を求めるのに、すぐ疲れる
「新しい場所や人に会いたい」と思って行動するのに、行った先で圧倒されて消耗する。
※HSP単体さんはそもそも行かない選択をすることも多いが、HSS型HSPは「行きたいのに疲れる」葛藤が大きいです。

退屈が苦手で予定を詰め込みすぎる
「もっと面白いことをしたい」という欲求が強く、予定をどんどん入れてしまう。
その結果、キャパオーバーになって疲れる。
※この「自分で忙しくしすぎて疲れる」はHSS型HSPならではの悩みです。

こうした「刺激を求めるけれど疲れる」という面は、HSS型HSPの特徴です。
このような「あるある」に心当たりがある方は、もしかしたらHSS型HSPかもしれません。
その場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。

悩みとのつき合い方|ちょっとラクになるヒント

HSP気質は「直すべきもの」ではなく、持って生まれた大切な一面です。
刺激に敏感で、深く考え、人に気を使える感受性には、良い面もたくさんあります。
ただ、疲れやすさを感じたときは、無理に変わろうとするのではなく「どうすれば少しでもラクに過ごせるかな」と考えてみてください。
ここでは、3つの切り口でちょっとしたヒントをまとめました。

「環境の刺激に敏感」へのヒント

HSPさんは、音や光、人混み、予定の多さなど、周りの刺激をとても細かくキャッチします。
刺激に多い環境に疲れるときは、「刺激を減らす工夫」をしてみてください。

音が気になるときはイヤホンや耳栓を活用する
安心できる静かな環境を作ることはわがままではなく、自分を守る方法です。
カフェや電車でも、自分の世界を守れるアイテムを持ち歩くと安心です。

満員電車を避けるルートや時間を探す
少し早めに出勤して空いている電車を使う、リモートワークができないか相談してみるなど、刺激を減らす工夫を考えてみましょう。

予定を入れすぎない
カレンダーがぎゅうぎゅうだと、それだけで気が重くなります。
あえて「予定を入れない日」をつくり、刺激を減らす休息日を用意しましょう。

「疲れたら途中で帰る」と決めておく
人付き合いやイベントも、「最後までいなきゃ」と思うと負担が大きくなります。
最初から「無理そうなら途中で帰ろう」と心に決めておくだけで気が楽になります。

「人間関係で疲れやすい」へのヒント

HSPさんは、人に気を使いすぎたり、相手の気持ちを読み取りすぎて疲れてしまいがちです。
それは優しさの裏返し。でも無理をしすぎないための小さな工夫が役立ちます。

急な誘いや依頼には「ちょっと考えるね」と答える
その場で即答しなくても大丈夫です。
「今すぐ決められないけど、後で連絡するね」と言えるだけでプレッシャーが減ります。

断る練習をしておく
「また今度ね」「その日は難しいんだ」とやわらかい断り方をいくつか用意しておくと安心です。
断るときに、具体的な理由まで言わなくてもOK。
相手を思いやる自分を大切にしつつ、自分のキャパも守れます。

相手との間に「境界線」を意識する
HSPさんは、相手の気持ちをとてもよく察してしまいます。
嬉しい感情だけでなく、イライラや不安、苛立ちなども敏感に感じ取ってしまい、自分まで落ち込んだり動揺することも。
そんなときは「これは私の感情?それとも相手のもの?」と心の中で問いかけてみましょう。
相手の感情は相手のものであって、自分が背負わなくていいと意識することも大切です。

一人になれる時間を予定に組み込む
人と会ったり話したりするのは楽しい反面、HSPさんには大きなエネルギー消費です。
予定を詰めすぎず、「この日は誰とも会わない」「一人で好きなことをする日」を意識的につくってみましょう。

「自分の中で考えすぎる」へのヒント

HSPさんは、頭の中でいろいろなシナリオを考えたり、言われたことをずっと反芻したりする傾向があります。
深く考えることでしっかり準備ができたり、よい方法を思いつけるなど、良い面もたくさんあります。
でも、それで疲れてしまうなら、少し整理する工夫を試してみてください。

頭の中を「書き出す」
考えがぐるぐる止まらないときは、ノートやメモに全部書き出してみましょう。
書いたからもう考えなくて大丈夫と思うと、スッキリすることがあります。

「完璧な答えでなくていい」と考える
「絶対に失敗しないように」「ベストな対応を」と考えすぎて動けなくなるのはHSPさんあるあるです。
でも、完璧じゃなくても大丈夫。そこそこでなんとかなる、くらいに考えてみるだけでラクになります。

気になることは相手に聞いてみる
「こう言われたのはどういう意味だったんだろう」と一人で悩むより、信頼できる相手だったら「さっきのってどういう意味?」と聞いてみるのもひとつの方法です。
案外あっさりした返事が返ってきてホッとすることもあります。

「他のことをして意識を切り替える」
考えがぐるぐるして止まらなくなってしまったときは、思いきって別のことに意識を向けてみるのもおすすめです。
軽くストレッチをしたり、好きな音楽を流したり、家事や散歩など体を動かすだけでも気分が変わります。

人は同時に2つのことを考えるのは難しいもの。
別のことに意識を向けると、頭の中のぐるぐるから少し離れやすくなります。
もしまた考え込んでいる自分に気づいたら、「じゃあ、ちょっとこっちを見てみよう」とそっと目の前のものに意識を戻してみてください。


HSPの繊細さは、弱さではなく大切な特性です。
無理に変えようとするより「うまくつき合う」工夫を持つことが大事。
できそうなことから少しずつ取り入れて、自分がラクに過ごせる方法を探してみてはいかがでしょう。

まとめ

HSPさんならではの「あるある」をご紹介してきました。
もし「わかる」「自分もそうかも」と思えたものがあったなら、それは自分を知る大切な一歩です。

HSPの「あるある」は、弱さや欠点ではなく、持って生まれた気質からくる自然な反応です。
自分を責めるのではなく、「どうすれば少しでもラクに過ごせるかな」と考えてみてください。

記事で紹介したヒントも参考にしていただいて、あなた自身のペースで試してみてもらえたら嬉しいです。

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