「転職した方がいいのかもしれない…」「でも怖い、不安」
そんなふうに迷っているHSPさんへ。
HSPの人は、慎重で感受性が豊かなぶん、知らない世界や新しい一歩をとても大きく感じやすいもの。
でも、不安を否定せずに小さく動き出す方法もあります。
この記事では、「怖いから小さく始める」ことで一歩を踏み出すためのヒントやステップをご紹介します。
あなたらしいペースで、自分に合う仕事や働き方を探すきっかけになれば嬉しいです。
HSPにとって「未知」が怖いのは当たり前
HSPの人は、「まだ起こっていないこと」もとてもリアルに想像する力があります。
「失敗したらどうしよう」「後悔したらどうしよう」「収入が減ったらどうしよう」と、未来を具体的にシミュレーションし、対策ができていないとなかなか先に踏み出せない――そんなことはあるのではないでしょうか？
これは、HSPに特徴的な「物事を深く処理する」特性によるものです。
HSPは行動する前に、情報をじっくり分析し、先々の影響まで丁寧に考慮します。
この慎重さは、思慮深さや丁寧さ、先を読んでミスを減らす力などにつながる、大きな強みでもあります。
一方で、未知を怖いと感じて、一歩を踏み出すのに時間がかかるという面もあるのです。
HSPの仕事選びでは、「自分に向いてる仕事」を慎重に探そうとするからこそ、不安が大きくなってしまうことがあります。
もちろん、非HSPの人でも転職に不安を感じ、慎重になる人は多いでしょう。
ただ、HSPの場合は、さらに慎重に、慎重に…と考えてしまいやすい。
でも「怖がってしまう自分」を責める必要はなく、怖いと思うのは当たり前だととらえてみてください。
この記事では、そんな怖さを無理にゼロにするのではなく、「少しずつ、無理せず進む方法」を一緒に考えていきましょう。
いきなり動かず小さく始める
誰でも「転職が怖い」「失敗するかもしれない」と感じると、なかなか実際の行動に移せないものです。
これはHSPに限らず、多くの人が抱えるごく自然な感情です。
ただ、行動の選択肢は「すぐ辞める」か「我慢して今の職場にとどまる」の二択だけではありません。
もちろん、最終的にはその選択になるかもしれないけど、まず出来ることがあります。
とりあえず、情報収集をしてみる。
信頼できる人に話を聞いてもらう。
副業や講座を通じて、新しい仕事を小さく試してみる、など…
いろいろできることがあります。
HSPの人は、「次はちゃんと自分に向いてる仕事を見つけたい」という思いが強いために、不安も大きくなりがちです。
そんな時もまず、できることから。
小さく始めてみることで、次の一歩が見えてくることもあります。
「最初の一歩」でできること
転職は大きな決断ですが、最初はだれでも「小さな一歩」から始まります。
ここでは、小さくて比較的簡単にできるアクションをご紹介します。
最初は「調べる」ことから
最初にやるべきことは、“調べる”ことです。
本当に転職するかどうか決めるのは、調べてからでも遅くないですね。
あれこれ想像してわからないことも、調べると意外とすぐわかることがあるかもしれません。
例えば、調べ方としては王道ですが下記のようなものがあります。
- 気になる業界や職種について、ネットで検索してみる
仕事内容や働き方、やりがい・大変なことなどを調べてみると、自分との相性が見えてきます。
知らなかった選択肢に出会えるかもしれません。 - YouTubeで働き方のリアルな声を聞いてみる
実際にその仕事をしている人の体験談を聞くことで、言葉だけではわからなかった現場の雰囲気や感情がつかめます。
HSPの人には、文章より映像や声の情報がしっくりくることもあります。 - 転職サイトをのぞいて、どんな求人があるか見てみる
実際にどんな求人があるのか、どんな働き方があるのかを知ることが出来ます。
まだ応募する必要はありません。
「自分の理想に近い求人」があるのかどうか、現状を知ることも怖いことですが大事なことです。
この「調べる」というところは、簡単にできるはずだけど、「厳しい現実を突きつけられそう」で怖くてなかなかできないところでもあります。（私はそうでした）
でも、とにかく調べてみるという勇気を持つのが第一歩です。
どんな業界・職種がいいのか、まだイメージがつかめない方は、下の記事でもHSPに向いてる仕事や職場の環境について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
誰かに話してみる
HSPの人は、自分の中でじっくり考える傾向があります。
でも、ひとりで考え続けていると、思考が堂々巡りになったり、不安がどんどんふくらんでしまうこともあります。
そんなときは、信頼できる誰かに話してみると、自分の気持ちが整理されたり、思ってもみなかった視点が得られることがあります。
誰かに話すことによって、より現実のこととしてとらえられるようになることもありますね。
ただし、話す相手は慎重に選んでください。
押しの強いタイプや一方的なアドバイスは、かえって疲れてしまうかもしれません。
また、転職エージェントでの相談は「すぐに転職させたい」という意図がある場合もあるため、この段階ではまだ利用しないほうがいいと思います。
- 友人、家族、信頼できる人に気持ちを聞いてもらう
答えをもらうのではなく、自分の中のモヤモヤを言葉にして整理すると、自分でも気づいていなかったことがわかることもあります。
転職を体験したことのある人は、より現実的なアドバイスをくれるかもしれません。
もしかしたら、「どこも同じだよ」「やめるなんてもったいない」という意見の人もいるかもしれません。
どういう意見を聞いたとしても選ぶのはあなた自身ですが、本当にあなたのしんどさに寄り添って聞いてくれるか、それとも「続けるのが偉い」という一般的な価値観の人かを考えて、話す相手を選ぶことは大切だと思います！
（HSPさんはそこを見極めるのは得意ですね） - キャリアカウンセラーに相談してみる
専門的な視点を借りたいときには選択肢です。
ただし相性がとても大切なので、「よさそうな人がいたら」相談してみるのもいいかもしれません。
HSS型HSP
私もキャリアカウンセラーに相談したことがあります。
ネットでたまたま見かけた方に、別業界への転職を相談しました。
相談した結果は、その業界はなかなか厳しいからと、転職を止められました(笑)
やりたいことは副業的に進め、今のキャリアを生かすようにアドバイスされ、ピンと来ないとこもありましたが、結局転職はしませんでした。
そんなに期待したほどではなく、まあ現実的なアドバイスという感じだったかな。
でも、方向性を決めるきっかけになったので、よかったかもしれません🌝
気になることを小さく試してみる
「なんとなく気になる」「やってみたい気もするけど、自信がない」
そんなふうに思っている仕事があったら、“小さく試してみる”ことから始めてみませんか？
実際にやってみることで初めて「なんとなく合う」「意外と楽しい」といった感覚を得られることもあります。
（もちろんやってみたら合わなかったという可能性もありますね）
- 副業や週末バイトで、気になる仕事を試してみる
今は副業OKの会社も増えていますね。もしそうなら、気になる仕事を副業やバイトで試して、小さなリスクでそれが自分に合うかどうかを確かめることができます。
副業マッチングサイトもいろいろあります。
🟦 ココナラ｜得意を出品・相談もできるスキルマーケット
「自分に何ができるかまだよくわからない…」という人にもやさしいサービス。
イラストや文章制作はもちろん、「話を聞きます」「プロフィール添削します」など、HSPの人が得意な“丁寧さ”や“共感力”を活かせるジャンルがたくさん。
出品だけでなく、他の人のサービスを見て「こんな働き方もあるんだ」と参考にするのもおすすめです。
※副業で始めるときは、オーバーワークにならないように体調や気力に合わせて無理のない範囲で始めてみてくださいね。
- スクールやワークショップで、興味のある分野を学んでみる
今すぐ仕事にしなくても、“学んでみる”のは大きなアプローチになります。
デザインやライティングなど、HSPに向いてる仕事とされるもので、未経験から学べる講座も多くあります。
興味ある分野について学ぶことでも、自分に合いそうか、楽しめそうかわかるし、また実際にそれを仕事にしている講師の話も聞けるかもしれません。
🟦 ストアカ｜学んで試す、小さな一歩にぴったりの講座サイト
Webデザイン・ライティング・副業の始め方など、未経験OKの講座が多数あります。
講師との距離が近く、オンライン受講も多いので、HSPの人でも安心して参加しやすいのが特長です。
受講者の口コミが充実しているので、相性の合いそうな講師を選ぶのにも便利です。
デザイン、ライティングに興味のある方は下の記事も参考にしてください。
「次の一歩だけを考える」という発想で
転職やキャリアチェンジを考えようとすると、誰でも「その先どうなるか？」を深く考えてしまうと思います。
- 本当にうまくいくのか
- 生活は大丈夫なのか
- また合わなかったらどうしよう
- 後悔しないだろうか
こう考えるのは当然のことですが、HSPの方はこう言うとき特に慎重になる傾向があります。
でも、先のすべてを見通してから動こうとすると、不安が大きくなりすぎて、一歩も踏み出せなくなってしまうかもしれません。
もし、やってみたい気持ちはあるのに、あれこれ考えていたら一歩も動けない…と感じたらどうしたらいいでしょう？
そんなときは、「とりあえず、最初の一歩だけを考えてみよう」と発想を変えてみてください。
- 転職するか決める前に、まずは情報を調べる
- 「向いてる仕事」を探す前に、やってみたいことを1つリストアップしてみる
- 何も始められないなら、まずは休んでエネルギーを取り戻す
先のことまで完全に決めなくても、次にできることは見つけることができるかもしれません。
一歩踏み出すと、次の一歩が見えてくることは多いのです。
どんな方向性がいいのかもまだよくわからない、というときは、まず自己理解を深めるワークをやってみるのも次のステップになります。
未来を全部決めなくても、今できる一歩だけを考えて動いてみる。
まとめ
「転職した方がいいのかな？」「別の働き方がいいのかも？」と考えた時、実際に転職に向かって動くのは、誰にとってとても大きなテーマになります。
HSPに限らず怖くて当たり前。不安があって当然ですよね。
でも、怖さや不安をもちながらも、このくらいならできそうなところからやってみる。
「調べる」「話す」「小さく試す」など…
そうすると、次の一歩が見えてきたり、”これならできるかも？”と道筋が見えてくるかもしれません。
逆に、この方向は無理かもしれない、ということがわかる場合もあります。
もし今の仕事が合っていないと感じていても、あなたに合う仕事や環境は、きっとどこかにある。
この記事が、それを探すための一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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