マインドフルネスを学ぶことに生かす方法について

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マインドフルネス

マインドフルになる方法を調べると、何を見てもまずは瞑想がすすめられています。
それはそうなのですが、瞑想以外に、普段の生活の中でマインドフルネスを実践する方法も知りたいですよね。

マインドフルネスに関する本にはそういう方法もいろいろ挙げられていますが、そのひとつに、「マインドフルに学ぶ」というものがあります。
勉強でも、スポーツや芸術的な活動をするのでも、日常で何かを学ぶ機会はたくさんあります。
そのときにマインドフルに学ぶことによって、自分の能力を発揮し、もっと創造的になれるというのです。

ただ、やり方が書かれていても実際にやるとなると難しいものが多いのではないでしょうか。
そんな中、今回「マインドフルに学ぶ方法」が具体的に書かれていた本があり、私なりに「なるほど!そう考えるといいのか」と腑に落ちて、実際にやっている方法があるのでそれをご紹介します。
マインドフルネス初心者にもわかりやすく、簡単に実践できる方法だと思うのでよかったら参考にしてみてください。

参考にした本

ハーバード大学教授がこっそり教える あなたの「天才」の見つけ方 エレン・ランガー著
残念ながらもう中古本しかないようです。
1996年に書かれた本で、今はやりの自己啓発書とは少し違う(あなたの隠れた才能を見つける、などではなくもっと地道な)感じです。

基本に忠実すぎるのはマインドレス?

何でも基本が大切だとよく言われます。
でも、学問もスポーツもアートも、一般的に言われる基本は標準化されていて、やる人それぞれの能力や個性を考慮したものにはなっていないのです。

でも普通はそこまで考えることはなく、それが基本なんだと言われるとその通りに習得しようと思うのではないでしょうか。
しかし、いわれた通り、教わった通りに漠然と(何も考えず)練習を繰り返すのはマインドレスな状態です。
そして、この傾向は女性の方が強いそうです。男性は、言われたことを絶対とは思わず、試行錯誤して自分のやり方を見出すことが多いとか。

エレン・ランガーによると、これは文化的なジェンダー差(性差)と考えられるそうです。
私たちの文化では、女の子はいわれた通りのできるのがいい子と言われ、男の子は男らしくあれ(=いわれたことすべてに耳をかさず自分をつらぬけ)と言われる風潮があるからです。
女性は特に言われた通りに、基本に忠実に従う傾向があり、それが上達を妨げる場合があるのだとか。

私は自分にもその傾向があるので、これを読んですごく納得できました。それが基本だと言われれば、そうか、基本の通りにやろうと思いましたから。

状況によって基本は変わる

初心者にとっての基本と、上級者にとっての基本は同じではないかもしれません。
上達すると筋肉がついてきたり、柔軟性が増したり、高度なテクニックが身についてきたり・・・。自分が変わってきたら、基本は変わってくる。
(言われてみると確かにそうだと思います)
だから、いつも自分の感覚に気をつけてマインドフルでいるのが理想的です。

私はドラムを習っていますが、先生の言うことが変わることがあります。
レッスンで言われた方法を一所懸命やっていくと、次には違うことを言われる。
「あれ?こないだはこう言ったのに・・・」
よくそう思っていたのですが、エレン・ランガーさんの主張を読んで、なるほど!そういうことか!と理解しました。
最初にそう言われたときはそれが大事だったけど、そこを意識して繰り返すうちに状況が変わっていたのですね。
私は、何も考えず言われた通り(だけ)やっていました!まさに、マインドレスです。
おそらく上達する人は考えていて、状況によってやりかたを変えているのでしょう。

断定されていることを疑う

これは、知識を学ぶ勉強でも役立ちます。

エレン・ランガーさんによると、他のやり方もある、他の考え方もあるということをふまえて学ぶと、断定された知識をただ覚えるやり方と比べて、状況が変わってもより創造的に活用できるようになるそうです。

”疑う”というと難しそうだけど、例えば、「・・・である」と書かれていたら、「・・・の場合もある」「他にもあるかもしれない」と考えるとやりやすそうです。

これは例えば、料理をする人ならよく経験するのではないでしょうか。
砂糖大さじ2と書かれていても、自分には甘そうだから少し減らそうとか、バターと書いてあるけどこってりしすぎかもしれないからオリーブオイルにしようとかですね。

何かを勉強するとき常にそうするのは大変かもしれませんが、何か気になった時や理解しずらいと感じた時に、「他にもあるかもしれない」と考えると取り入れやすいし、自分も楽しいと思います。

マインドフルに学ぶコツ

ピアニストの反田恭平さんが以前「情熱大陸」に出演されたとき、ピアノの初歩的な基礎練習をしながら、じっと自分の中に意識を集中していました。どの指を動かすときにどの筋肉が動くかを習得しようとしていると話していました。
すごい集中力です!とてもマインドフルな学びの方法ですよね。

でも普通の人がいきなりこれをするのは難しそうです。

とりいれやすい方法として、いわれたことをただそのまま繰り返すのではなく、いろいろなやり方(パターン)を考えてやってみる、というものがあります。
やり方を変えると、感じ方が変わるので自分の中に注意を向けやすくなりますね。
このやり方はどうだろう?他にあるだろうか?と考えるようになるので、パターンが固定化するのも防止できます。

エレン・ランガーさんの実験でも、ピアノの練習方法としてこの方法を取り入れた場合はより創造的な演奏ができるようになるという評価が得られたそうです。

私もドラムの練習をするときに、これを意識してみました。
それまでは、いつの間にか自分が違うやり方をしていると、「いかんいかん」と思って習ったやり方に戻していましたが、「このやり方はどうなんだろう?」と意識してやってみることにしました。
そうすると、テンポが上がった時はこっちの方がいいとか、やっぱり教わったやり方の方がよかったとか、意外とどっちでもいける!とかわかってくる。
また、難しくてできないときは、何か変えられるところはないか考えてみたり(楽器の配置や姿勢、力の入れ方など・・・)

それで上達の速度が変わったかどうかはまだわかりませんが、練習が楽しくなって、他のことを考えながら漠然と練習をすることが減る、という効果がありました。
また、練習の充実度もあがります。

ポイントは次のような感じです。

  • 状況によってやり方は違うかもしれないと考える。
  • ひとつのことをただ繰り返さず、いろんなやり方でやってみる。
  • その時の、自分の感じ方に注意する。
  • 自分が感じることを否定せずにやってみる。

まとめ

簡単に実践できる、マインドフルに学ぶコツをご紹介しました。
マインドフルネスを常に意識するのは初心者にはなかなか難しいですが、注意するポイントを絞るとやりやすくなると思います。
学び方を少し変えてみて、今までよりも楽しく創造的になれたらいいですよね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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